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【今週一冊コレ読もう】ドグラ・マグラを凌ぐ奇書では!?「コンビニ人間」村田沙耶香

ゴールデンウィークも終わりに近づきつつの【今週一冊コレ読もう】となりますが、

今週は芥川賞作品となります村田沙耶香の「コンビニ人間」です。

 

目次

 

 

概要

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タイトル:コンビニ人間

著者:村田 沙耶香

発売日:2018/09/04

ページ:168p

 

あらすじ

「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。

 

3つのおすすめ

①2時間以内で読み切れる話題書!

②誰一人感情移入が出来ないキャラ達

ドグラ・マグラを凌ぐ奇書では!?

 

 

①2時間以内で読み切れる話題書!

根っからの読書好きの方には、ここをおススメしていると少し怒られてしまいそうではありますが、この本の薄さは魅力と言っても問題はないんじゃないかと思うほどです。ページ数は200ページに満たないレベルで昔の小説の様に字が異様に小さい訳でもありません。それ程読むのが早く無い自分でも2時間程で読みきれたので、普通の人であれば2時間以内で普通に読めてしまうのではないかと思います。

 

この本が面白いか面白くないかを語る以前に、話題性取っ付きやすさは重要なポイントであることは語るまでも無いかと思いますが、仮に面白くなかったとしても、話題になったものを読んだか読んで無いかでは教養としても全く違うものになってきます。

 

もちろんこの本が売れているのはそういうとっつきやすい部分もあるからだと思いますが、そういう意味でも、サクッと一冊買って読んでみるものいいのでは無いかと思います。

 

②誰一人感情移入が出来ないキャラ達

ここから内容に入っていきますが、この本に出てくるキャラクターは誰一人と言っていいくらい共感できるというか、感情移入ができるキャラクターというものがいません

 

唯一、主人公の妹だけはまだまともな感覚を持っている登場人物ではありますが、それ程出て来るわけでもなく、ストーリー的にも彼女がどうかする訳でもとりわけありません。

 

あらすじでも書いてありますが、この本はコンビニで歯車になることで生きていられる主人公が、何を考えて生きているかというのがひたすらに書いてあって、その子がその子なりに苦労して必死に世界の歯車として、まともに見られるために頑張る話です。

 

類は友を呼ぶではありませんが、へんな奴にはへんな奴が寄って来る訳で、普通の感覚では無い人が周りに集まってきて、この人のいうことがわかる!というようなそんな気持ちになる話では到底ありません。

 

なのに、引き込まれるから奇書なんです。

 

ドグラマグラを凌ぐ奇書では!?

②でも書いた通り、社会の歯車としてまともに見られるために頑張る話です。

 

コンビニのアルバイトとして36歳を迎えて独身。

いろいろなことが降りかかって来る訳ではありますが、この主人公はそれを自分なりになんとかしようと思い悩みました。

子供の頃から変わり者と言われていた自分が、まともに見られるためにどうするべきかを考えて、その結果がコンビニの決まりきったルールの中で仕事をすることだった訳です。

 

だからこそ、この主人公の感覚は少し変わってる部分があるんですが、とても説得力があって、どこか共感できる自分もいるんですよ。

 

そして強いメッセージ性

 

あらすじに「現代の実存を軽やかに問う」なんて硬い書き方をするのもよくないとも思いますが、避けられない部分ではあるのがそのメッセージ性で、そんなに厚かましくなにかを行ってくる訳ではありませんが、読み終わると自然と仕事ってなんなんやろうなぁ、と漠然と考えるとは思います。

 

普通とは違う感覚と強いメッセージ性加えて文章に引き込む力が強い作品でもあるので、ある意味この本は奇書と言っても過言ではないのではないかと思う作品です。

 

奇書の定義が、推理小説の型破りな本というものなので、正確には意味が変わってきてしまいますが、奇妙な本という意味での奇書では、ドグラマグラと肩を並べても遜色ないくらい感覚を狂わせてくれるものになると正直思いましたね。

 

まとめ

強いメッセージ性とヘンテコなキャラクター

正直これは読む人全員が面白いと言える作品では無いとは思いました。

 

たしかに芥川賞作品って、好みが分かれそうな攻めた本でもピックアップするので、そういう意味でいうと芥川賞らしい作品なのかもしれません。

 

その中でこの本はすごく力を持ってる本だと思います。

だからこそ一つ言いたいのはこの本は笑う本です。

 

この本を真正面から読んでしまうと、意味がわからず気持ち悪く思ってしまうかと思います。


ただこの話は新喜劇と同じで全てが冗談で笑う本だというような気持ちで読んで、

ちょうどいい本なんだと思います。

 

読んでみたいという理由は、話題書ですぐ読めるからということだけで構いません。

 

せっかくですから寝る前にちょっとだけでもこの本を読んで、

教養として読んでみてはいかがでしょうか。