八方塞がりの私の日常をその場しのぎで書き溜めております。

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匿名大喜利| Peing -質問箱-

 

胸騒ぎと悪夢に抱かれ

人っ子ひとり居ない静かなホームで、一昨晩電車を待っていた。

 

ひどく胸騒ぎがする夜だった。

 

 

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時間は夜の12時頃、終電間近の田舎の私鉄の無人駅に人影はなく、

耳栓をしているかの様な静かな夜だった。

俺は充電の切れた携帯をポケットにしまい、

図書館で借りた本を読んでいた。

 

高校の頃に震災で亡くした彼女が忘れられず、

40手前になっても不純な関係を持ち続けてしまう男の話。

 

俺にはそんな経験もないし、

これから先もまず間違いなくそんな経験をすることもないだろうが、

胸騒ぎの手助けもあってか迫ってくる様な力強い何かを感じた。

 

 

家に帰っても胸騒ぎは止まらなかった。

 

 

風呂に入っても、日記を書いていても、動画を見ていても、

ずっとずっと胸騒ぎは続いている。

  

これは何かの暗示なのか。

 

ニュースを見てみるも特段大きなニュースはなく、

ツイッターでトレンドを見てみてもそれは同じだった。

 

試しに「胸騒ぎ」でツイッター検索をしてみると、

俺と同じ様に胸騒ぎを感じた人が数人ツイートしていて、

何万人もやっていれば一人くらいいるだろう、と頭ではわかっていながら、

胸騒ぎはますます激しくなるばかりだった。

 

外は家に帰ってからも相変わらず静かだった。

外を歩いている人影もなく、風の音すらしない。

 

これは、嵐の前の静けさなのか。

 

そう思うと、すぐさま走り出したくなる様な、焦りに似た不安感まで押し寄せてくる。

ここまで胸騒ぎを感じたことは未だかつてなかった。

 

 

 

 

そしてその夜、俺は夢を見た。

 

 

 

夢の中は真夜中4時の自分の部屋。

俺の会社携帯が鳴った。

 

「あの、社長車止める場所が変わるらしくて、

 在庫全部移さないと行けないらしいんですよ。」

 

どうしたらいいですかね?業者は電話で俺に聞いてくる。

ほとんど実務で関わったこともない業者な上に、

俺は在庫を移動させるなんて業務をしたことがない。

 

「とりあえず上に確認してええですか?」

俺は業者に平静を装って伝えるが、業者は一向に電話を切らせてくれない。

 

「どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!」

 

「いや...すぐ確認するんで…」

情けない程弱々しく俺は相手に伝えるが、業者の声は止まらない。

 

「どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!」

 

語気が強まり、ますます不安になる。

 

「どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!」

 

怖い。

なんでこの業者は同じことをずっと言い続けてるんや。

 

 

 

「どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!どうしたらいいんですか!どうさせてもらえば!!」

 

 

 

気がつくと俺は会社の駐輪場にいた。

 

 

 

 

俺は震えながら、電話を握っている。

場所が変わったことには何一つ驚くことはなかった。

 

電話の詰問はまだ続いていたが、駐輪場を歩いているとだんだんと電話の声が遠くなっていって、とうとうプツンと切れてしまった。

 

俺はリダイヤルをしようと携帯を操作するが、

なぜか携帯の操作方法が全くわからない。

 

どうやったら履歴にいけるのか。

発信履歴と電話帳は開けるが、着信履歴にはどうしても行き着けない。

 

そうこうしているうちに、携帯の裏蓋が取れた。

指の間から裏蓋が落ち、同時に基盤もむき出しになる。

細いコード一本で繋がった基盤を支えながら必死に電話をかけようともがくが、

一向に履歴には行き着くことができない。

 

手のひらに刺さる基盤の突起が痛かった。

手汗で文字がどんどんと押しにくくなる。

 

なぜそこまでして電話をしなければいけなかったのか、

電話で何を話そうとしていたのか、

何もわからないまま俺は必死に携帯を触っていた。

 

 

 

そして突然世界が変わった。

 

 

「あの頃はとても辛かった」

 

視界がモノクロになり、

頭の中にナレーションの様な解説が流れ始めた。

 

俺の声だ。

喋っているのは俺自身だ。

 

「本気で死にたいと毎日思っていた。」

モノクロの世界を見ながら俺が喋っている。

モノクロの世界は一人称視点で、視界に俺はいない。

 

 

ひとしきりナレーションが終わると、世界に色が戻った。

そして俺は、まだ会社の駐輪場にいた。

 

 

駐輪場を見渡すと駐輪場の中央にドラム缶が置いてあって、

そこで焚き火ををしている数人の姿が見える。

みんなスーツ姿で焚き火にあたっている。

一様に顔が暗い。

 

俺は焚き火に集まるスーツ達の輪の外側で、目立たない様にじっとしていた。

 

 

すると、これまで感じたことのない途轍もない寒気を背中に感じた。

慌てて振り返ると、右手の奥の方に道が続いていて寒気はその方向から来ている。

はじめに背中に当たった寒気が、殴られた後の様に背中に感触を残している。

ぶん殴られる様な寒気。

何かよくないものがくる寒気。

 

 

スーツ姿の他の人達も 同じ方向に寒気を感じて振り返った。

俺の感覚は間違ってない。

そう思ったと同時に、すごい数の人が歩いてくるのがわかった。

 

 

気づけばすごい数の人たちは目の前にいた。

みんな作業着にヘルメットを被り、手にはでかいスコップとバケツを持っている。

バケツの中には茶色い土が入っていた。

そして俺は押し倒されて動けなかった。

 

倒れている俺に向かって、作業着の人達はザブザブと土をかけた。

容赦無く顔にかかる土が、鼻や口にまとわりつく。

土が大きな膜の様に口を覆い、息を吸おうにも膜が口に入ってくるばかりで、

気持ち悪くて吐き出すと、今度は息が苦しく反射的に息を吸い込もうとしてしまう。

 

俺のそんな姿をマツコデラックスみたいな巨漢の女が泣きながら見ていた。

「かわいそうに…かわいそうに…」とハンカチで涙を抑えながら、

一番近くで俺が土に埋まっていくのを見ているのだ。

 

 

俺は、そうなることを知っていた。

 

 

俺はこれからスコップから土を食べろと言われて、

食べなければボコボコにされ、食べれば巨漢の女が許してくれると知っていた。

巨漢の女のことも知っていたし、俺が今からどうなるのかも全て知っていた。

そして、なぜ知っていたのか分からない事がとても怖かった。

 

 

 

「すごいわね…よく頑張ったわね…」

一心不乱に土を食べている俺を見て巨漢の女が俺を抱きかかえた。

 

 

ご褒美よ、と言って巨漢女が誰かを叫んで呼んでいる。

 

 

そこで俺は目がさめた。

 

 

びっしょりと寝汗をかき、

胸をぶち破って外に出てしまいそうなほど心臓がなっている。

 

なんで俺は知ってたのか。

過去にこんな夢を見たことがあったんか。

この夢はなんや。

 

流石におかしい。

 

昨日の夜から謎の胸騒ぎがして、

あんな変な夢を見ている。

 

あの夢が直接的に関係していなくとも、

何か大変なことが起こってしまうのではないだろうか。

 

スピリチュアルな考え方は懐疑的な俺だが、

人生初めての状況に、今更懐疑的なんて言ってられない。

 

地震の前兆として何かの音波が俺のバランスを壊しているのかもしれないし、

何処かの国の戦争で大気のバランスが崩れて俺がそれを感じ取って変になってるのかもしれない。

いや、そんな理屈すら、もはやどうでもいい。

何かがおかしくなっている。

 

少しまだ手が震えている。

俺は枕元に置いた携帯を充電ケーブルを引っ張り手繰り寄せ、抜けるケーブルに見向きもせずに急いでニュースを確認した。

 

 

 

 

 

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磯野貴理子…離婚…?

 

 

 

よく考えてみよう。

 

 

昨日の時点磯野貴理子明日の放送で離婚が周知となる為不安だった。

 

それが...国中を覆っていた...

 

 

 

!!!!!!!!

 

 

静か過ぎる街、前日ツイッターで胸騒ぎを訴える人々、俺の不可解な夢!!

 

これは全て磯野貴理子の不安が生み出したものでは無いのか!!

 

あの人、業が強そうやもんなぁ〜

わかる!

人に不安と幻覚を見せるくらいのことはやってきよる!

 

 

 

くっそきぃええ。二度寝しよ。

 

 

 

 

 

 

 

とまぁそんな感じで、

二度寝もまじでかましんですけど、

そう言えば夢の中で

あの時は辛かった」って言っていたは、

なんでそれを知ってたんやろうね。

 

 

なんで俺は全部事前に知りながら

土に埋められ土を食わされることなったんやろうね。

 

 

 

 

 

 

 

あれは本当に、

俺だったのでしょうかね。